社交不安障害は、薬物療法と精神療法で症状の軽減が可能です。
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社交不安障害では、自分が他人からどう見られるか、どう思われるかを過度に心配することで不安が強くなり、他人からの批判を避けるために人との関わりから遠ざかるようになり、通学や通勤ができなくなったり、人が集まる活動への参加を控えるなどの行動が見られます。
身体的症状として、多汗や手足のふるえ、動悸などが見られることもあります。社交不安障害は、知り合いのいないパーティなどを怖がるといった人見知りとは異なり、過度の緊張や不安のため学校生活や仕事などさまざまな社会生活を円滑に送ることができなくなり、日常生活に支障が生じてしまいます。
症状(1) 人前で話すとき極度に緊張する。
(2) 人前で字を書こうとすると手が震えてしまう。
(3) 怖くて電話に出れない。
(4) 人と一緒だと食事ができない。
(5) 目上の人の前では話せない。
(6) 初対面の相手に過度に緊張してしまう。
(7) トイレで近くに人がいると用を足せない。
(8) 他人の視線が怖い。
(9) 家の外では過度な緊張を常に感じてしまう。
(10) 他人の言葉や表情にひどく敏感である。上記のような場面で社交不安障害患者は、強い不安や緊張のため、頭が真っ白になり何も答えられない、手足の震え、めまい、動悸、口が渇く、赤面する、汗が出る、吐き気、腹痛などの症状が出ることがあります。
こうした強い不安や身体症状を避けるため、周囲の人々との接触や、人前での活動を避けるようになり、日常生活に支障を及ぼします。
診断基準社交不安症は、以下のすべてに当てはまる恐怖または不安がみられる場合に診断されます。
(1) 他者から注目を受ける可能性がある社交場面に関する著明かつ持続的(6カ月以上)な恐怖または不安
恐怖には,他者による否定的な評価(例えば、屈辱を感じる、恥をかく、拒否される、または他者の気分を害する)が関連している必要がある。(2) 同じ社交場面がほぼ常に恐怖または不安を引き起こしている。
(3) 患者がその状況を意図的に回避している。
(4) 恐怖または不安が現実的な恐れと(社会文化的な背景を考慮しても)釣り合わない。
(5) 恐怖,不安,または回避が有意な苦痛を引き起こしているか,社会的または職業的機能を有意に障害している。
(6) パニック障害など同様の症状を引き起こす他の精神疾患を除外できる。
治療・曝露療法
不安を誘発する状況に慣れさせて不安に対応できるようにすることが目的です。例えば、人前で発言することに不安が強い場合、家族や友人など安心して話せる人に話をしたり、本を朗読したり、不安を強く感じる状況とは異なる条件下で練習して徐々に人前で話す状況に慣れていき、人前で話せたという成功体験が不安を軽減させる効果があります。・認知行動療法
社交不安障害には、他者から否定的に評価されることへの恐怖と自意識が過剰な状態が背景にあり、他者に良い印象を与えなくてはいけないという固定観念にとらわれている場合が多いです。また、自分はうまく出来ないという思い込みが加わり、自分に対して実際以上にネガティブに評価してしまい、他者から否定的に評価されることへの不安は、自意識過剰による状態であるがゆえに一層強く感じられます。
ただ、現実は、他者は、本人が思うほど否定的に評価していない場合も多いにもかかわらず、他者から否定的に評価されることへの恐怖と自意識が過剰な状態であるために周囲の人の考えを客観的に考察できない状態になってしまいます。
その結果、社交的な状況を避けしまい、人に接することができなくなります。認知行動療法は、自分の考え方のクセを気づかせ、誤った固定観念を修正し、自意識が過剰な状態を解消して、適応的な行動をとれるようにする助けになります。
・薬物療法
エスシタロプラム、セルトラリンなどの選択的セロトニン再取り込み阻害薬 (SSRI)が有効です。ベンゾジアゼピン系薬剤(抗不安薬)は、抑えのきかない不安症状に使用することがありますが、眠気、ふらつき、記憶障害を引き起こすことがあり注意が必要です。発作時の動悸に対してはベータ遮断薬が使用されることがあります。
社交不安障害は、上述したように過度の緊張や不安のため学校生活や仕事など日常生活に支障が生じてしまいます。
当院でも診察させていただき必要であれば薬物療法をおすすめさせていただきます。また、暴露療法、認知行動療法については、当院と提携している多数の心理士が在籍するあいち保健管理センターにご紹介させていただきます。
ご不明な点がございましたらご遠慮なくお問い合わせください。
いなざわ駅前内科クリニックでは、高血圧症、糖尿病、脂質異常症、高尿酸血症などの生活習慣病をはじめ、頭痛、脳卒中、パーキンソン病、認知症、てんかんなどの脳神経疾患、不眠症、うつ病、適応障害、アルコール依存症、不安症、強迫性障害などの精神疾患・メンタルヘルスの問題に対応しております。一宮市、名古屋市、稲沢市、岐阜市、清須市、岩倉市、津島市、愛西市、あま市、北名古屋市など、幅広い地域から多くの患者様にご来院いただいております。稲沢市で内科・脳神経内科・心療内科・精神科をお探しの方は、いなざわ駅前内科クリニックへお気軽にご相談ください。
