基礎知識

Disease Basics
診療案内

眼瞼痙攣による開眼困難はボツリヌス療法で症状がよくなります。

眼瞼痙攣は、目の周りの筋肉が不随意に収縮して痙攣している状態です。主に上眼瞼、下眼瞼、そして眉のあたりまで症状が広がり、数秒から数分間続きます。症状が悪化することもあり、重症例では、目を開けることが困難になることもあります。まぶしい、目の周辺が不快、痛い、目が乾く感じなどの感覚過敏も出現することもあります。原因としては、神経系の異常やストレス、疲れ、睡眠不足などが考えられます。眼瞼痙攣が慢性的に続き、症状が悪化すると日常生活に支障をきたします。
眼瞼痙攣と似た症状でまぶたが痙攣する眼瞼ミオキニアがありますが、通常は良性で、開瞼を妨げることはなく、数日から数週間で自然に治まります。健常者でも、眼精疲労、睡眠不足、肉体的精神的疲労、ストレスなどによって生じます。自覚症状が軽微で眼瞼の開閉が障害されないこと、症状が一時的で繰り返し発生したり、症状が長引かないことが眼瞼痙攣との違いです。

原因
眼瞼痙攣の原因は、明らかになっていませんが、向精神薬や睡眠薬の長期内服など薬の影響で眼瞼痙攣を発症することが多いといわれています。
疲労、ストレス、ドライアイ、明るい光などによって症状が悪化する傾向があります。

治療 根治的に治す方法はなく、症状を緩和する治療になります。

  1. 向精神薬や睡眠薬などで眼瞼痙攣が起こっている場合には、その薬を減量、あるいは中止することで症状が改善することもあります。
  2. ボツリヌス療法目の周囲の筋肉にボツリヌス毒素を注射して、筋肉の異常な動きを抑える治療法です。3か月ほどで治療効果が弱まるため、定期的にボツリヌス注射を行う必要があります。また、重症筋無力症、筋萎縮性側索硬化症など全身性の神経疾患がある方や妊婦の方には行うことができません。
  3. 遮光眼鏡、クラッチ眼鏡の装着:光がまぶしいと訴えている患者には遮光眼鏡を、まぶたが開かないことで困っている患者には、まぶたを支えるワイヤーやパッドなどのついたクラッチ眼鏡を用いることが有効とされています。

眼瞼痙攣は、目が開けられなく日常生活に支障をきたすことがあります。当院には脳神経内科医が在籍しておりますのでお困りがありましたらお気軽にお問い合わせください。




いなざわ駅前内科クリニックでは、高血圧症、糖尿病、脂質異常症、高尿酸血症などの生活習慣病をはじめ、頭痛、脳卒中、パーキンソン病、認知症、てんかんなどの脳神経疾患、不眠症、うつ病、適応障害、アルコール依存症、不安症、強迫性障害などの精神疾患・メンタルヘルスの問題に対応しております。一宮市、名古屋市、稲沢市、岐阜市、清須市、岩倉市、津島市、愛西市、あま市、北名古屋市など、幅広い地域から多くの患者様にご来院いただいております。稲沢市で内科・脳神経内科・心療内科・精神科をお探しの方は、いなざわ駅前内科クリニックへお気軽にご相談ください。