しびれには、様々な原因があり、中には重大な病気が隠れていることもあり、原因の特定が最も重要です。
-
しびれとは、熱さを感じない、痛みを感じない、あるいはびりびりとした異常な感じがするといった感覚がおかしい時に使うことが多いです。感覚情報は皮膚、筋肉、内臓などにある感覚受容器から末梢神経を通じて脊髄を通り脳に伝わることで熱いとか痛い、あるいは何かが触っているという感覚を認識できます。
しびれは、この感覚の経路 (感覚受容器→末梢神経→脊髄→大脳へ至る感覚の伝導路)のいずれかに障害がおきると出現します。
この感覚経路が完全に切断されてしまうと感覚が消えてしまい、しびれさえも感じなくなります。しびれは感覚経路がつながってはいるけれど障害をうけていると生じ、脳が異常な感覚と認識している状態です。
しびれの原因
正中神経が手首の組織により圧迫されて生じる手根管症候群や椎間板ヘルニアによる神経根や脊髄神経の圧迫など神経経路の圧迫、糖尿病、アルコール、薬物などで末梢神経そのものが障害されたり、脳卒中、脊髄損傷などによって脳や脊髄の神経の経路が障害されたり、様々な原因で起こります。 どの部位が障害されたかによってしびれが生じる部位が決まっております。脳神経内科では、しびれがどのように生じているものか、どの部位がしびれているか、しびれ以外のほかの症状があるかなどの問診を行い、障害の原因をある程度見当をつけることが可能です。障害部位が推測できれば神経伝導速度検査、筋電図検査、CT検査、MRI検査などの検査を行い、病変の部位を確認します。血液検査や髄液検査なども必要に応じて行います。神経生検で神経組織を採取し、病理所見を顕微鏡などで調べ、何が神経に起こっているかを確認することもあります。
しびれの治療
しびれを起こす原因に対する治療としびれに対する治療を行います。原因となる疾患がある場合はその治療を行いながら、しびれの治療には、末梢神経障害の改善に有効なビタミンB12薬剤や神経の血行を改善する薬剤など内科的な治療で経過をみていくこともあれば、神経への圧迫がある場合は、神経の圧迫を取り除く手術が必要になる場合もあります。
しびれは、様々な原因で引き起こされ、適切な治療を行うためには、原因の特定が最も重要です。また、しびれには、致命的な病気が背景にある場合もありますので、安易に放置しないで、まずは、脳神経内科医の在籍する当院にご遠慮なくお問い合わせください。
いなざわ駅前内科クリニックでは、高血圧症、糖尿病、脂質異常症、高尿酸血症などの生活習慣病をはじめ、頭痛、脳卒中、パーキンソン病、認知症、てんかんなどの脳神経疾患、不眠症、うつ病、適応障害、アルコール依存症、不安症、強迫性障害などの精神疾患・メンタルヘルスの問題に対応しております。一宮市、名古屋市、稲沢市、岐阜市、清須市、岩倉市、津島市、愛西市、あま市、北名古屋市など、幅広い地域から多くの患者様にご来院いただいております。稲沢市で内科・脳神経内科・心療内科・精神科をお探しの方は、いなざわ駅前内科クリニックへお気軽にご相談ください。