生活を守るため適正な治療によりてんかん発作の頻度を減らすことが重要です。
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てんかんとは、てんかん発作を繰り返し起こす状態です。てんかん発作は、脳にある神経細胞の異常な電気活動により引き起こされる発作のことで、脳のどの部分が異常に活動するかによって様々な症状を出します。そのため、てんかん発作では異常興奮する脳の部位に対応し、体の一部が固くなる運動症状、手足のしびれなど感覚症状、動悸や悪心などを生じる自律神経症状、意識がなくなる、言葉がでなくなるなど色々な症状が生じます。
てんかんは、てんかん発作予防のため長期間服薬を必要とするため患者様に負担のかかる疾患です。したがって、てんかんの診断には、発作が本当にてんかんなのかどうか慎重に判断し、部分発作なのか全般発作なのか、さらに検査で明らかな脳の異常のある症候性てんかんなのか、明らかな脳の異常が見当たらない特発性なのかなどとてんかんのタイプにより治療予後に影響するため発作時の症状に関する情報が特に重要です。そのため、本人だけでなく、発作を目撃した家族や友人などからの情報も診察には重要です。スマートフォンですぐに動画を撮影することが可能ですので、発作の様子を撮影した動画を診察の際に持参して医師に直接みてもらうのも診断に役立ちます。問診以外にも血液検査、MRI画像検査、脳波検査などを行い、てんかんの診断をします。
治療方法としては、抗てんかん薬の内服治療になります。抗てんかん薬の種類は、発作時の症状や年齢や性別、併存疾患や薬剤アレルギーがあるかどうか、内服中の他の薬との相互作用などを総合的に考慮して、薬を決めていきます。また、てんかん発作の予防には、抗てんかん薬を毎日飲み続けること、自己判断で薬を中断しないこと、十分な睡眠時間を確保することが重要です。また、数あるタイプのてんかんの中には、薬物治療が効果がなく、外科治療が有効なてんかんもあります。
てんかんをもつ人にとって、てんかん発作で意識がなくなったり、痙攣などで身体のコントロールがつかなくなることは、日常生活や社会生活上最も大きな障害となり、事故にあう危険があり、就労や就学、自動車運転などに障害となります。したがって、てんかんの治療は、てんかん発作の抑制、特に生活に影響を与える発作の頻度をいかに減らせるかが主な目標となります。
当院でも、てんかん発作時の状況を詳しく聴取させていただき、頭部MRI画像検査や脳波検査を検査可能な医療機関に依頼し適切な診断を行い、患者様に適した薬物治療を提供させていただきます。てんかん発作でお困りの方は、ご遠慮なくご相談ください。
いなざわ駅前内科クリニックでは、高血圧症、糖尿病、脂質異常症、高尿酸血症などの生活習慣病をはじめ、頭痛、脳卒中、パーキンソン病、認知症、てんかんなどの脳神経疾患、不眠症、うつ病、適応障害、アルコール依存症、不安症、強迫性障害などの精神疾患・メンタルヘルスの問題に対応しております。一宮市、名古屋市、稲沢市、岐阜市、清須市、岩倉市、津島市、愛西市、あま市、北名古屋市など、幅広い地域から多くの患者様にご来院いただいております。稲沢市で内科・脳神経内科・心療内科・精神科をお探しの方は、いなざわ駅前内科クリニックへお気軽にご相談ください。