基礎知識

Disease Basics
診療案内

お酒の量が増えたり、飲酒をやめられないことでお困りの方へ

多量の飲酒の習慣は、アルコールに対する耐性が生じます。飲酒を始めたころには少量のお酒で気分よく満足できていたのが、徐々に飲酒量が増えて、今までの飲酒量では酔えなくなり足らないと感じるようになります。また、自分の健康問題、家族、仕事に影響があっても気にせず、飲酒量が普段以上に増えたり、飲酒してはいけない時間や場所で酒を飲むようになってしまいます。

さらに飲酒を続けると、少しでも酒を口にすると自分の抑制意思が働かず、適量でやめられなくなります。配偶者より離婚を突き付けられたり、仕事を解雇されたり、健康を害したりしても飲酒をやめられず、毎日浴びるように飲むようになります。

お酒を飲まないと、イライラ、不眠、手の震え、発汗、動悸などの離脱症状が出てくるので、それを抑えるために、またお酒を飲んでしまうという悪循環に陥ります。

アルコール依存症は、大量のお酒を長期にわたって飲み続けることで、お酒がないといられなくなる状態で、精神疾患のひとつです。

厄介なことに本人は自分が病気であることを自覚したがらないことが多く、飲酒することを正当化しようとします。そのため医療機関に受診し治療につながりにくいという傾向があります。また、治療によりいったんお酒をやめても、その後に一度でも飲むと、また酒浸りの状態に再燃してしまうので、本人が治療に対して積極的に取り組むことはもちろん、家族をはじめ周囲の人のサポートが重要です。

当院では、最近飲酒量が増えて、なかなか飲酒がやめられなく困っている方に飲酒欲求を抑制する薬などを補助的に使いつつ、そのようなアルコール依存症に至らないようにサポートさせて頂きますので、まずは、お気軽にご相談ください。 いなざわ駅前内科クリニック 院長